実は、私自身ずいぶん前から Youtube premiumの会員でして。
なるほどと思った記事
議論を呼ぶYouTubeプレミアムのテレビCMから考える、動画広告の未来 徳力基彦 | ブロガー/noteプロデューサー 6/6(日)
この記事からの学びは、まず、Googleは強いということ。そしてyoutubeとテレビの関係性について。
Googleは強い
どういうことか、まとめると、googleはフットワークがあれだけのでかい規模になってもめちゃくちゃ軽いから強い、と。その本質的内容につていは記事を改めるけれども、そりゃあ、人間の都合で動いている企業は絶対に勝てませんは、と。
ではより詳細に。Googleの今回の件に関する強みは、政治的規制に対してのアクションが、他の団体に比べて圧倒的にフットワークが軽いこと。顧客である広告主を置き去りにしてでも、自らはビジネスモデルの転換を計りつつ、しかもそれがおそらくは何の問題もなく成立して、プラットフォームとしての影響力の大きさはキープし続けることができるということ。
まず、政治的規制の大きな部分は、独占禁止法に基づく論点。あとは税金、この2点。
で、その前者について、自分で環境を変えることにしたと。広告収入は、自然と増えるに任せて、相手にせずで、さらには「いや、べつにうちの収益広告のみにあらずですけえ、かんけぇありませんけえぇ」と突っぱねることができるようにすることを目指した内容と言えるわけですわね。めっちゃ賢い。
多角化は、こういう、大きな存在に単一の論理で巻き取られないようにするためには必要不可欠で、そのための戦略は前もってどんどんおこなわれると。
なるほど。
通常はGoogleくらい組織が大きくなったら、硬直化した部分を政治に咎められて弱みを握られることが多いのに、そのスピードをはるかに凌ぐ速さで次の有効な一手を打つ。さすがは、IT企業、情報を扱うことに関してはプロ中のプロ。しかも、その的確な意思決定は、国をはじめとしたさまざまな組織の意思決定のスピードを遥かに凌駕する。
これがグローバル企業の強みであり、各国の政治が考えないといけないポイント。これはまた別の記事で。
この部分に関する結論としては、
つまり、大きいものに巻き取られず、搾取されず、強かに次を目指して成長し続けられるマインドをもった企業であるかどうかということ。これは、企業の規模に限らないので、今後、新興ないし中堅の企業に投資を考えるときにも、同じようなことが言えると思われます。
グローバリゼーションという言葉は陳腐化しているけれども、それだけに、その辺を考えて投資ができることがとても大切になるということですなあ。なるほど。
YoutubeとテレビCMについて
こんな勝ち負けのはっきりしている話題取り上げなくてもと思いますが、再確認は大事なので確認します。
どっちが勝ちつつあるかなんて、あえてハッキリ言葉にしませんけれども。
さて、、人とインターネットの関係性が次のステージへ移行中であるということですよね。
それがハッキリと目に見える形になった事例の一つであると思います。
つまり、YouTubeはもはやテレビを見ている人にはあたりまえの存在となった。youtubeという名称だけで説明不要なほどに一般認知度は高まっている。youtubeなんかすげぇ、と、おじいちゃんおばあちゃんでもおもっている。よくわからんけど、いんたーねっとでもてれびがみれるんでしょ、みたいな。
そんなこんなを背景にして大きなポイントは二つ。
YouTubeがCM業界に喧嘩を売った
CM業界というか、広告代理店業界というか。「んつー」とか「んあくほうどー」とか、大企業案件はネット広告もたくさんたくさん取り次いでますので。影響でかいでしょうね。
さて、どういうところについて喧嘩を売ったと思ったのか、それは、あのyoutubeCMから伝わるメッセージ。
youtube premiumにお金を払う顧客は、youtebeヘビーユーザになります。だから、そもそも、テレビ試聴をしているかどうかはわからないんですよね。youtube上で広告流す方がよほど効率的。にもかかわらず、あえてテレビというチャンネルを選んでいる。
そこで、
「ぶっちゃけCMってウザイですよねwwwwwwwww」
というメッセージを発信する。このことの意味よ。
もちろん、YouTube側の顧客には、代理店やその先の企業もあるわけです。とくに、広告代理店がyoutubeと企業の間の橋渡しをしており、そこで飯を食ってる代理店からしたら
「うぜぇえええwwww」
といわれ、実際に消費者がそのメッセージにのっかってさらにCMを介したビジネスモデルを切り捨てる行動変容が促されることによるダメージは計り知れない、と。
まあ実際うざいんですけど笑。
心配が一つ。あんまり喧嘩を売りすぎて、既存の政治とズブズブが指摘されている、既存の広告業界のみなさまのロビー活動が今後どのようになるのか、願わくばめんどくせえから何もしないでそのまま動くな、見苦しい、テレビでがんばれ、としか思わないんですけど、もしそのような動きになったときに、一顧客として利益が失われないように今のうちから連帯しとくのもわるくないかなと、思います。
コンテンツ品質の逆転現象
二つ目は、youtubeのコンテンツ充実度がテレビのそれを凌駕しつつあるということです。
個人で自分の余暇時間というか自由時間で副業を始める人の存在がやや当たり前になってきており、副業というのも当然ビジネスなわけで時間が一番貴重な資源になってくるわけです。
そんな中で、テレビを見ている人の中には今のテレビ体験に情報摂取面でも娯楽体験でも不満を持っているひとが増えているという構造が想像できます。それゆえに、その体験の改善を目的としてインターネットの動画体験にシフトしたいと考えていて、なおかつそのためであれば、たかだか月々数千円で動画視聴ができるサービスって、ぶっちゃけ安いよね、と考える人も増えているということです。いわば一種の投資ということですね。
やっぱり、テレビは収益構造上より多くの人に見てもらってなんぼという評価基準になりがちなので、尖ったコンテンツを作ることよりも、広く浅く多くの人に見てもらう方が、テレビ組織内では評価されやすいのですよね。それゆえ、一番数の多い思考水準の人々をなるべくたくさん効率よく試聴に巻き取れるようなコンテンツ制作ノウハウが日夜実行され続けているわけです。
話はかわりますが、一番ひどいのは、平日の午前10時から11時あたりの時間帯のテレビショッピング枠や、ワイドショーの時間帯。主にその時間帯に仕事をしていない人に働きかけて安定して視聴率が取れるようなコンテンツを制作していますが、社会を一面的に切り取って強めに脚色することで視聴者にあまり考えさせないようにしてコントロールする仕組みが見事にたくさん盛り込まれています。
話を戻します。お昼の時間帯のみならず、やはりテレビはもはやインターネットの登場によって、比較的単位時間あたりの情報摂取率が悪いので、効率よく情報を取り入れたいと思っている人はテレビそのものを見ないか、何か作業を行いながら並行して情報摂取をおこなうときに使うことがほとんどになるということになります。あるいは、録画、という手段を用いて倍速再生したり、CMを飛ばしたりして視聴する。
とはいえ、テレビ番組の一番の競合は何かといえば、過去に制作した名テレビ番組の数々、ということになります。それらはテレビ番組各社が制作しているインターネットアーカイブスはもちろんのこと、youtubeの公式チャンネルでも見られます。
どうしても、働きかける層のことを考えると、テレビが放送している情報は所詮普遍的な要素が少なめで、話題性に特化したものにならざるを得ない現状があるので、やっぱり普遍的情報を求める若年層や、いつまでも学びたい、自分の人生をよりよくしたいと願う人たちにとっては、動画サイトにシフトしていくという流れは、やっぱり継続したものになっていくと考えるのが妥当でしょうね。
いわゆる広告代理店、つまり、多くの人を目的の行動に誘導することで多額の利益を稼ぎ出すことを意図したビジネスモデルを採用してる企業を間に挟むと、広告の消費者の多くをありとあらゆる手練手管で誘導することになりますし、そうして誘導できたひとがお金を稼いで評価されるという仕組みになります。
その影響力がつよまると、そこには、お金になることを意図したコンテンツしか存在しにくくなっていきます。
他方、YouTubeのコンテンツは、置いておけば、そっから先はノーコストで、必要なときに必要なひとが必要なだけ閲覧してくれます。それが、動画を投稿するひとの利益になるという仕組みです。テレビでは、合理的に稼げないから、とノーを突きつけられるようなコンテンツであっても、求めるひとがいればトータルの再生数を稼ぎ続け収益となる、という仕組みができあがります。
多様性と同時に、再生数等である程度フィルタリングされたそこそこのコンテンツが無料で山のように見られる、それがyoutubeの強みです。
動画というコンテンツから学びたい人にとって、意図して、情報を選択して学びたいならテレビを使うよりもyoutubeを使う方がいいわけです。もちろん、お笑いなどのコンテンツにしても、そうです。youtubeなら面白いところだけ見ることができます。
そして、そのことに気がついたひとが増えることによってyoutubeはユーザーを伸ばし続けてきました。ただし、これまでであれば、そこには、広告モデルがありました。無料で再生される代わりに広告が表示されるよ、と。
しかし、今回Googleは、テレビCMで「広告表示?あほちゃう?あかんやん、な、お金払っときや」というメッセージを打ち出したわけです。これは、テレビ側の人間からすると脅威です。お金払ったからyoutube、となる人も一定数いるでしょうし、そもそもの試聴体験が底上げされるようになります。広告が配信されずに動画を見れることでかなり快適に情報収集も娯楽的消費もできるようになります。
それがたかだか月に1500円。しかも、個人営業主は、経費で落ちます。自分は、今赤字なんでできてないですけど笑。
記事上で、NETFILXの話題が出ておりますけれども、やっぱり映画はコンテンツとして質が高いし、youtubeも質の高いコンテンツが上位に上がったり、好みに特化した配信が自動でされるようになっているなど、利用者にとって満足度のたかいサービスを提供し続けている。
今後、テレビラジオを初めとした、マスにたいして、適当にコンテンツを放り投げる形のCMは、飲食や、睡眠、スマートフォン、アプリ、など多くの人が継続的に利用するものに限られるようになっていくと思われます。
またそういった企業とタイアップして行われる番組も増えるでしょうし、そのためのその場凌ぎのコンテンツを作り続けることになると。その場凌ぎのコンテンツの供給量にかんしては、youtubeに物量的な強みがあるんですよね。しかも、それらを視聴者の都合の良い時間に都合のよい内容が見れるという。
とまあ、いち顧客からすると、youtubeの方がコンテンツの量も質も増えてきているので、テレビをみるメリットがいよいよなくなってきたという感じです。フレッシュな新人と、youtubeでは見られないテレビ畑の人の掛け合いなどの限られたコンテンツ的魅力をどう生かすのかと、youtube上に違法にアップロードされている動画の取扱についてテレビ側がもっと強く利益をよこせとyoutube側に要求できるかどうかが今後の未来を左右しそうです。
まとめ
今後ますます、テレビを視聴する層と、インターネットで情報を仕入れる層とが明白に分かれていきそうですね。その辺りを前提としたビジネスを各会社が行っているかどうかというのは、投資行動における一つの基準になりそうです。